宅建の難易度は?
宅建(宅地建物取引士)の試験は、国家資格のなかでもいちばん有名で、登竜門的な資格であると言われています。一般的に難易度も標準的と言われていますが、「標準的」っていったいどのくらいの難しさなんでしょうか・・・?
結局どのくらい勉強すればいいのかが気になるところだと思うので、近年の試験状況をふまえて合格するために必要な道のりを把握しましょう
宅建の合格率について
宅建(宅地建物取引士)は、国家資格の中でも最大規模の資格であって、毎年20万人弱の方が受験します。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
---|---|---|---|---|
H22 (2010) | 186,542 | 28,311 | 15.2% | 36/50 |
H23 (2011) | 188,572 | 30,391 | 16.1% | 36/50 |
H24 (2012) | 191,169 | 32,000 | 16.7% | 33/50 |
H25 (2013) | 186,304 | 28,470 | 15.3% | 33/50 |
H26 (2014) | 192,029 | 33,670 | 17.5% | 32/50 |
合格率は15~17%台
平成11年以降の合格率は15~17%台で推移しています。この合格率に設定するために合格点が決定されているものと推測されるため、今後も15~17%程度で合格率で推移するものと思われます。10人いたら1人か2人しか受からないというこの合格率を見れば、自分には難しいと思われるかもしれません。
しかし、宅建業者には事務所ごとに5人中1人は有資格者でなければならないという設置義務があるため、社命で記念受験的に参加している方なども多く、本気受験者層だけでカウントすれば合格率ははるかに高い数字となるはずです。合格率の数字の見た目ほどは難しくないと言われています。
合格に必要な点数は33~36問
近年の実績で言うと、合格点は全50問中、33~36問で推移しています。つまり約70%が合格に必要な得点率ということになります。出題は過去問の焼き直しがほとんどなので、出やすいところをしぼって合格することも十分可能です。
問題自体はやや難化傾向にあるが恐れる必要はない
宅建試験は4肢択一で行われますが、正確な知識が要求される個数問題と組合せ問題が増加傾向にあります。平成25年度は個数問題と組み合わせ問題の合計で8問、平成26年度は9問出題されています。
ただし、問題が難化すればそれにともなって合格点も下がっているので、合格するのが難しくなったわけではありません。
必要な勉強時間は?
どのくらいの時間をかけて勉強したら合格できるのかというと、個人差や期間の問題もあるのですが、だいたい200時間程度の勉強が必要と言われています。
必要な勉強時間は独学だと長くなる傾向にあり、講座や書籍、勉強方法の選択次第で短縮することもできます。私は勉強に専念できる学生だったので、2週間で毎日10時間勉強して43点で合格しましたが、かかった時間は140時間だけです。
最短で楽に合格できる方法をお伝えするのはもちろんですが、その後の大型資格も見据えた勉強戦略についてもご紹介していきたいと思います