目次
長所は?
もっと評価されていい問題集の新定番
宅建にかぎらず全ての択一式試験にいえることですが、一問一答形式の問題集が一番効率よく学力を高めることができます。これには、2つの理由があります。
①類似の問題を立て続けに解くことにより、理解が進み記憶の定着がはかどる
②類似の問題が揃っているので、1章ごとの勉強と相性が非常にいい
私は、当所は一問一答形式には否定的でした。というのも、たまに言葉足らずなど、どちらにでも取れるような微妙な肢があり、他の肢との関係上、消去法的に正解が決まるような問題があると考えていたからです。
しかしそのような肢はまれだし、本質的な理解ができていればたいした問題ではありません。そんな些細なデメリットを補って余りあるほど、一問一答には素晴らしい効率の良さがあります。
また、日建学院の択一問題集は宅建にかぎらず比較的洗練されていておすすめです。他の資格に挑戦する機会があればぜひ手にとって一読してみてください。
問題数がちょうどいい
全777問あります。重要問題にしぼって、多すぎず少なすぎずのちょうどいい問題数といえるでしょう。
重要度がランク付けされている
本書の一番のおすすめポイントです。なんとなく問題を解いていると、どこが重要で頻出ポイントなのかわからないものですが、本書には重要度がランク付けされているので、最初からメリハリを付けて勉強することができます。
学習到達度を測れる「チェックボックス」がある
問題文の左にチェックボックスが3つ配置されています。2周目、3周目に備えて正解した肢は◯、なんとなく正解だったものは△、間違いは×の印を入れて、ゲーム感覚で進めて行きましょう。
比較的安い
他の問題集と比べて定価が安く設定されています。地味に嬉しい要素です。
短所は?
他社の基本書を使っている場合は、関連問題を探すのがちょっと面倒
基本書を1章読んで関連問題を本書で解くという使い方がスタンダードだと思います。同社の基本テキスト『どこでも学ぶ宅建』とはリンクしているのでいいのですが、他社の基本書を使っている場合は関連問題を探す必要があり、多少の手間は必要です。
使い方は?
まずはいきなり問題を解き始めるのではなく、基本書をざっとでもいいので2回は通し読みするようにしましょう。それが終わったら1章読んで関連問題を解くという形で進めていきます。
間違った箇所や新たな発見があった場合は、解説文にあれこれ書き込いたり線を引くのではなく、該当する基本書のページを探しだして単的に事実を書いて情報の集約化を図りましょう。
宅建士らくらくマスター! 一問一答777 2016年度版 (日建学院「宅建士一発合格! 」シリーズ)